同質化戦略とは、いわゆる“出る杭が無いようにする”戦略のことです。
同じような質にするための戦略で、その市場のでトップの会社だけが取ることができるものです。
かつての松下電器のやり方も同質化戦略をしていたようです。「マネシタ電器」と呼ばれていたようですが、私はその頃をよく知りません。
今だと、わかりやすい例でいえば、「コカ・コーラ」ですね。
他社がヒット商品を出せば、それに被せるように同じような商品を出していきます。出る杭が無いようにしないといけないので、すぐに被せるのです。
被せの戦略です。
同質化戦略を使って良い会社とダメな会社
同質化戦略は使って良い会社は、先程もお伝えした市場でトップの会社です。
わかりやすくいうとシェア1位の会社です。(2位との差がほとんど無ければ1位とはいえないかもしれません)
同質化戦略を使われると、2以下の会社は苦戦します。
なぜなら、シェア1位の会社のほうが業界的にも知名度があり信頼度があるので、同じような商品を出されると、負けてしまうからです。
2以下の会社は苦戦するので、同質化を避ける必要があるのです。
もうおわかりですよね。
差別化です。
2以下の会社(つまりほとんどの会社)は、同じやり方で経営をしてしまうと必ず苦戦するとランチェスター経営の竹田陽一先生もおっしゃっています。
質が同じにならないようにしなければいけません。
同質化戦略は商品だけなのか?
そんなことはありません。
商品以外にも当てはまります。
先程述べたように【同じやり方で経営をしてしまうと…】なので、商品に限らないのです。
たとえば、営業もそうです。
1位の会社と同じ営業のやり方をしていると、自然と負けます。(接触回数が圧倒的に多いなら別ですが)
みんながSNSをやっているからといってSNS強者がいるところに参入しても、ただ情報を垂れ流すだけになるかもしれません。
営業にも差別化が必要なのです。
まとめ
同質化戦略は奥深いです。
経営やマーケティングのことを学ぶと「差別化」ばかりが出てきますが、同質化を学んだほうが結果的に学びになりそうな気はしています。
反対のことを知ることで、本当に学ぼうとしていることが明確になるからです。